叩いて渡らされたヒルマンの石橋

 

叩いて渡らされたヒルマンの石橋

 

 

 

 江尻と言う男にはメモリアルなイベントが付き纏う。

 

 初勝利の時は新庄の150号メモリアルアーチとのランデブー。去年は楽天の山崎に1000本目のメモリアルヒットの献上だ。阪神との交流戦では赤星に生涯通産3本目の貴重なホームランを捧げてしまった。希少性も記録の内である。

 

 

そしてこの日、東京ドームでの対オリックス4回戦の初回のマウンドで、プロ9年生の2番平野に通産11本目のホームランを浴びてしまった。相手もビックリの意外性に貢献する江尻。これも何かの因縁と言わざるを得ない。しかし、物は考えようだ。将来、赤星や平野がビッグになれば、「あの時のあの投手」のコーナーで出演料が手に入る。これもプロとしての勲章だ。可能性としては逆の立場を大いに期待するものである。

 

 

さて、試合の方だが、先制されたファイターズにも、マシーアス・セギノールそして新庄のソロアーチが飛び出した。

 

3対1とリードして迎えた4回表オリックスの攻撃。4番中村をレフトフライに取った後、5番清原への初球は外角やや高めに入るスライダーだろう。清原の最も好きなコースへホームランのお膳立てをしてしまった。清原に対して最早定番となっている、一番投げてはいけないコースだった。因みに、昨年の巨人との交流戦、場所も同じ東京ドームでの初対決では手首にデッドボールをぶつけている。

 

 

今月11日に合って話した時に江尻は、清原をはじめ巨人打線には、まるでヤクザのような凄みがあったと語り、同席の真弓さんをして「エーーこと言うな!!」と言わしめた程だった。その清原の手痛い一発を、どう受け止めたのであろうか。続く、7番ガルシァと阿部の連続2ベースで瞬く間に3対3の同点に追いつかれてしまった。

 

 

5回裏、ハムはノーアウト満塁のチャンスをものにし、6対3とリードを広げる。

 

が、6回のマウンドに江尻の姿はなかった。

 

ヒルマンのエコヒイキだ。ズレータにボコボコにされた金村には、2アウト満塁のピンチを抑えさせ、ズタボロのエースのプライドを保たせておきながら、早々に江尻は降板か、一体どう言う料簡だ!!期待しているのなら不安を打ち消せ。それも監督の務めではないか。江尻にもっと投資しろ!!と言いたい。

 

 

それにしても、江尻と言う男、新庄とはよく絡む。今度は引退宣言だ。この日のパッとしない投球が尚霞んでしまった。仕方が無い、これがプロの格の違いと言うものだ。

 

一勝目に続き、この日の2勝目も臥薪嘗胆の中で味わって貰いたい。

 

平成18419日  斉藤 茂

 

ダウンロード
20060419叩いて渡らされたヒルマンの石橋.pdf
Adobe Acrobat ドキュメント 15.6 KB